8.標準管理規約

  マンション標準管理規約とは国土交通省が定めているマンション(建物・設備)の維持管理や管理組合の基本的な規則を定めたものです。あくまで指針のため同じように規約を作成しなければならないというものではありませんが、多くのマンション管理組合で標準管理規約が参考にされています。

 最近では令和6年6月7日に改正されました。主な改正点などは国土交通省のホームページをご覧になっていただいた方が良いと思うのでリンクを載せておきます。

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/mansionkiyaku.html

 余談:先日、あるマンションの理事会で管理会社の担当者が「標準管理規約が改正され新しくなりました。このマンションの管理規約は最近の実態に即していないので、標準管理規約に変更しませんか?」 と説明されていました。確かにこのマンションの管理規約は新築当時から大きな変更もされていません。たまに部分的な規約や細則の変更がありましたが、総会決議で可決された議案書を規約の後ろに束ねて保管されている状況でした。ですからどの条文がどのように変わったのか、分厚い議案書の束を最後まで確認しないと何が正しいのか、まったくわかりません。
 良い提案なのかと思っていたところ、標準管理規約をワード版にして渡すことで料金は税込み11万円だそうです。標準管理規約は国土交通省からPDF版として無料ダウンロードできるので、それをワードに打ち換えるだけで11万円とは、ずいぶんな(高い)値段だなと感じました。それに加え、印刷してホッチキス止めして、全戸に配布すると更にその価格が上乗せされるとのこと。
 理事の方々でマンション管理に主体的にかかわっている方々は規約の重要性を認識されているためか、自らワード化することもいとわないためか、高いと感じられたようです。
 何かあっても管理会社にすべてお任せタイプの方々は規約に関心が無いためか、あった方が良いだろうという程度で、なんとなく変更しましょうという雰囲気になっていました。
 管理会社もこすからい商売をするもんだとつくづく感じた日でした。

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