3.管理組合

▶管理組合

 始めてマンションに住む人は、管理組合って何のことかわかりますか?マンションを所有する人にとって非常に重要な役割を持っているのです。

 マンションには専有部分と共用部分があり、専有部分とは部屋番号がついている住宅です。共用部分とは廊下・階段・エレベーターなど、入居者全員が利用する建物の部分や設備をさします。

 入居者全員が利用する共用部分を維持管理するために管理組合があり、マンションを区分所有する一人一人が管理組合の組合員となって構成されています。そして、定期的に開催される総会で共用部分の維持管理の方法を決定します。

 地域単位で町内会という組織がありますが、これは任意加入です。最近は町内会に加入しない家もあると聞きますが、管理組合はそうはいきません。区分所有者すべてが管理組合員になるのです。管理組合の目的はマンション共用部分の維持管理を目的に組織されたものですから、その点が町内会と性質を異にしますし、まったく別の組織です。

▶専有部分と共用部分

 区分所有者が所有権を有している部分を「専有部分」、それ以外の建物の部分が「共用部分」です。例にあげると、床・壁・天井・梁などの建物躯体部分や廊下・集会室・エントランス・エレベーターは共用部分で区分所有者全員の共有になります。また、自転車置場や機械式駐車場などを付属施設といいます。

 専有部分は、建物の保存管理に有害な行為(建物の構造を破壊したり、違法物品を備え付けたり、悪臭・騒音を発したりすること)をせず、規約に反することをしなければ、使い方は基本的に自由です。
 共用部分は、区分所有者の全員で管理することとされていて、区分所有者が個々で手を入れることはできません。

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